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昨日買った小さい白のCDラジオが
今日から小鴨のお供です。 朝からNHKのお話番組を楽しんでいます。 * 「泣いた赤鬼」 ある村に赤鬼が住んでいました。 その鬼は大きな目をして頭に角らしきものがありましたが 性格はおだやかで人間と友達になりたいとさえ思っていました。 ある日 赤鬼は家の前に立て札を立てます 立て札: 「おいしいお茶もございます、どうぞ遠慮なくお入りください。」 -- 立て札をみた村人はさっそく家にかえって話します。 村人:男 「おい、あの赤鬼の家の前に立て札があるぞ、その内容が・・・奇妙なんじゃ。」 -- その村人は妻を連れてもう一度赤鬼の家にもどってきます 村人:妻 「あらまぁ、なんだか普通の鬼と違うみたいだねぇ、どれ入ってみましょうか」 村人:男 「まてまて、これはもしかすると嘘かもしれん、はいって食われでもしたらどうする。」 その様子を見た赤鬼が窓からひょいと顔を出すと 村人: 「鬼じゃー 逃げろー」 * 赤鬼: 「おーい、嘘なんかじゃないんだよー・・・」 バキッ! グシャッ! (どうせ信じてもらえないんだ、こんな立て札なんか!) 青鬼: 「・・・おいおい、どうしたんだよ赤鬼くん。なにがあったんだ君らしくない。」 雲にのって現れたのは2つ隣山に住む友人、足の裏まで青い青鬼です。 かくかくしかじかと赤鬼は青鬼に話しました。人間と友達になりたいこと 青鬼: 「なんだ、簡単じゃないか、僕が協力するよ。」 青鬼: 「僕が村に行って暴れるから、君はそこに来て僕をなぐるんだ。いいね?」 赤鬼: 「そんなことをしたら君が・・・」 青鬼: 「一人じゃ難しいだろ、誰かが犠牲になるのは仕方がないさ。大丈夫僕にまかせて。」 -- さっさと青鬼は村へ向います そのままある家に入り込み暴れる青鬼 そこへ追いかけてきた赤鬼、青鬼を軽く叩きます 青鬼:(なにやってるんだ、もっと僕を強く殴って) 赤鬼:(もういいだろー、はやく行ってくれよ青鬼くん) 青鬼は赤鬼になぐられ、必死で逃げていきました。 * 村人: 「おい、あの赤鬼は本当にいい鬼らしい。」 村人: 「ねぇ、遊びに行ってみましょうよ。」 村人: 「あかおにさーん。」 赤鬼: 「どうぞ! よくいらしてくださいました。今お茶を出しますからごゆっくり^^」 -- 家の中には木でつくった椅子にまあるいちゃぶ台、全て赤鬼の手作りです -- 壁には自分で書いた絵までかけてあります。 村人: 「まぁまぁ 本当に美味しいお茶ねぇ、またお菓子まで手作りなんだねぇ」 * 村人ともすっかり仲良くなったある日 赤鬼は長い間、青鬼と会っていないことに気付きました 赤鬼: (どうしたんだろう、病気にでもなってはしないだろうか) 張り紙: 「一日留守にします。夜には帰ってきます。」 張り紙を書いて早朝家をでました。 山を越え青鬼の家に到着しました。 家の前には山百合が白く美しく咲いています。 が、家は戸締りがされ気配がありません。 赤鬼: (おかしいな、出かけているのだろうか) そして戸の脇にかかれた書置きに気がつきました 「赤鬼くん、人間と仲良くやっているようですね もし僕が君と仲良くしているのを村人に見られたらきっと 君はまた疑われるかもしれない。だから 僕は旅にでます。長い旅になると思います。 何時会えるかはわからないけど どうか元気で楽しく暮らしてください。 友人 青鬼 」 それを見た赤鬼は、戸に頭をもたせかけ しくしくと泣くのでした。 * 《今日の物語》: その人の為に自分が犠牲になる、見返りも求めずに。 日本人らしい控えめさのつまったお話でした。 自分の友人への思いを、その為にした行為を 相手に罪悪感を持たす形で気付かせ、より胸に刻みこます。 でも、別に行方をくらますことはなかったんじゃないかな そんな刹那にならなくても 赤鬼が会いにくればいいだけなのに でも、一方通行じゃやっぱりつまんないかしら 男女の駆け引きの中にもこんな感じ ありますよね?
by kogamohouse
| 2006-08-29 19:56
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